画像は岡山大病院から
公式サイトはこちら→http://www.hsc.okayama-u.ac.jp/hos/
岡山大学病院は4月4日に59歳の男性患者から両肺を摘出して、
脳死ドナーから左肺、生態ドナーから右肺の一部を同時に移植する
「ハイブリッド両肺移植」に世界で初めて成功しました。
約20人のチームがおよそ10時間かけて実施した今回の手術。
あっせんした脳死肺が医学的にみて状態が良くなかったが、
生体ドナーからの健康な肺の一部を移植することにより、十分な呼吸機能をもたせることが出来たといいます。
岡山大学病院は男性患者の経過は順調、容体も安定しているので
入院期間は3ヶ月を予定しているそうです。
男性患者は
「これから何年も待つのは体力的に厳しく、もうだめかと思っていた。
脳死ドナーやその家族、生体肺を提供してくれる息子には感謝の気持ちでいっぱい」~毎日新聞より引用
とコメントしています。
最初は息子さん2人の肺の一部の提供を受けて
両肺手術をする予定だったんですって。
でも男性患者の体格が大きく、これじゃあ足りないって事で
脳死ドナーの提供を受ける事になったらしいです。
でも成功して本当に良かったです。
息子さんがいた事も大きいでしょうね。
55歳以上60歳未満の人には脳死ドナーからは片肺しか提供できない
という日本臓器移植ネットワークの規定があります。
両肺移植の場合もう片方は生体ドナーから提供してもらうしかありません。
日本は生体ドナーが多いとはいえ(アメリカなどは殆どが脳死ドナー)
直ぐに見つかることはまずありえませんから。
また生体ドナーは多いですが逆に脳死ドナーが少ないのが日本です。
この男性は今年の3月27日、日本臓器移植ネットワークに登録したらしいので
尋常じゃないスピードで見つかったって事です。
「京大呼吸器外科」のページに
日本では約130名の患者さんが待機(平成21年3月現在)していますので、
平均待機期間は3年近くに及んでいます。
呼吸が苦しい患者さんにとって、
いつ出現するかわからない脳死ドナーを待機するのは大変つらいことですが、
希望をもって待っていただきたいと思います。~引用ページ
と書かれています。
3年ですよ、3年。
待っている間に患者さんが亡くなったケースも多いでしょう。
この男性は本当に運が良かったんだと思います。
では今回はここまで。